実はこの組織は、加齢とともに減っていく宿命にある。

「40代を過ぎる頃からネフロンの数は少しずつ減り始め、60〜70代になれば若い頃の6割程度まで減少します。ある程度までは、腎臓に備わった予備能力で対応しますが、後述する何らかの病気によってネフロンの破壊速度が加速すると、腎機能がどんどん落ちて、最終的には人工透析が必要な末期腎不全へと至ることになります」

 とくに女性の場合、閉経期を迎えた頃が要注意だという。

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「実は、人工透析が必要な末期腎不全の患者数は男性2対女性1程度とされ、男性の方が多いのです。その一因は、閉経前の女性に、女性ホルモンであるエストロゲンの恩恵があるからです。私たちを含め、複数のグループの研究で、エストロゲンが尿細管など、腎臓内のあらゆる細胞に対して抗炎症作用や保護作用を持つことがわかってきました。しかし、エストロゲンが減少して『守り神』の保護下を離れると、女性も一気に腎臓病が進みやすくなるので注意が必要です」

 では、具体的にどのタイミングで専門医にかかればよいのか。柳田教授は、数値に基づく具体的な目安を提示する。

「皆さんやかかりつけ医の中には『重症になってから専門医に紹介・受診する』という誤解が広まっているように思います。だるさやむくみといった症状が出たときには、腎臓病が進行しているので、年1回の健康診断での異変を見逃さないようにしてください。40代から60代の女性ならば、下記の中に当てはまるものがあれば、専門医に相談すべき『黄色信号』です」

《この続きでは柳田教授が説く具体的な目安、「1日1kg増は危険」むくみセルフチェック、早期発見のポイント、劇的に進化した治療薬などのトピックを詳しく報じている。現在配信中の「週刊文春 電子版」および7月2日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる》

この記事の詳細は「週刊文春電子版」でお読みいただけます
閉経後の腎臓病|その悩み、女医が解決!文春女性外来【第26回】

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