「家族を介護施設に入れるなんてかわいそう」「親不幸だ」という風潮への違和感
――介護の経験をしたことで、日本において、何か介護にまつわる問題や課題があると感じましたか。
カマたく いろいろ難しいとは思いますけど、介護職の方々のお給料が安すぎるのが一番問題だなと。命を預かる仕事だし、過酷なのにすごく安いんですよ。
介護士の友人や知人に話を聞くと、ベテランと新人の給料の差がほとんどないらしくて、介護職が国からすごく軽んじられているなと感じましたね。
「ただでさえ超高齢化社会なのに、10年後、20年後に働く人がいなくなったらどうするの?」と思います。
あと、日本ではいまだに「家族を介護施設に入れるなんてかわいそう」「親不幸だ」というような謎の風潮が強いように思うんですよね。
世間的には「家族が認知症になった」と言いづらい空気がある
――それは実際、カマたくさんご自身もSNSなどでそういう風に言われたのでしょうか。
カマたく そうですね。あまり認知症が病気だと捉えられていないのか、偏見があるのか、世間的には「家族が認知症になった」とまだまだ言いづらい空気があると思っていて。
だから「施設に入れるなんてかわいそう」という発想が出てくるんだと思うんですけど、「じゃあ、末期がんになった家族に適切な治療を受けさせず、家族だけで面倒を見ることができるの?」と聞きたいです。がんも認知症も、病気なんですよ。
そっちの方が、よっぽど親不幸だし、かわいそうじゃないですか。認知症は病気であり、その介護が大変なのも他の病気と同じですから、家で看ることができない状態なのであれば、然るべき場所、然るべき人たちに助けを求めることが大事だと思います。
