「おばあちゃんは心の中で死んだ」とSNSに投稿→「ひどすぎます」と批判が殺到して…

――カマたくさんがXに「おばあちゃんは心の中で死んだ」と書いた際、「ひどすぎます」というような批判がたくさんあったそうですが、どう思われましたか。

カマたく 「あなたが介護するわけじゃないでしょ?」と思いますね。私にとって大好きだったおばあちゃんが「死んだ」と思うことは、病気によって変わっていくおばあちゃんを別の人格として受け入れるために必要なことだったんです。

 いわば、介護をする側のメンタルを保つための防衛策のようなものです。介護の現実から逃げることはできない以上、いっそのこと他人だと思ってしまった方が、むしろ優しくできると私は思います。

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 一番苦しいのはやっぱり認知症にかかってしまった本人なんですよ。だからこそ勝手な自己犠牲で一緒に苦しんでも、誰の幸せにもならないし、介護をしていると、とにかく疲弊して、視野がものすごく狭くなるんです。

 それが最悪の場合、介護殺人や介護心中に繋がってしまうんじゃないかと思うので、とにかく行政や然るべき機関にSOSを出して、よけいな感情論や根性論は捨てたほうがいいと思っています。

 

「せっかく税金を払っているんだから、ちょっと厚かましいくらい助けを求めたっていい」

――行政に相談をすることは、介護の第一歩とも言えるかもしれませんね。

カマたく 行政は優しくないので、アウトリーチ(専門機関や関係機関が、支援を必要とする人に対して自ら積極的に出向いて働きかけ、サービスや情報を届けること)をあまりしてくれないんですよ。

 だから自分からガンガン「これはどうなんですか」というのを聞いていかないと、教えてくれないんです。

 今の時代、ネットでもある程度調べられるので「こういうものがあるんだ」という情報を見つけたら、「この支援は受けられますか」という風に、具体的に状況を説明して聞くことが大事ですよね。

 せっかく税金を払っているんだから、ちょっと厚かましいくらい助けを求めたっていいと思います。

 

撮影=杉山秀樹/文藝春秋

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