菊水丸氏の目に焼き付いているのは、支え合って生活する池田さん母娘の姿だ。
「僕も母一人、子一人での家庭で育ちましたから、池田さん母娘が母子家庭で頑張っている姿を応援してきました。園美さんは莉園ちゃんに厳しく接したこともあったけど、よく友達のようにはしゃいで笑っていました。母娘で支え合う、実に良い関係だったと思います。
事件の報道を聞いた時は愕然とした気持ちになると同時に、莉園ちゃんはもう20歳だったのか、と……。目から鼻へ抜けるような賢い子でした。話をしていても物事の理解が早くて、お母さんが一人で頑張ってくれていることも分かっていたのでしょう。どうかそのまま、健やかに育ってくれればと願っていたんですが」
母娘の身の回りで起きていた“異変”
他方、犯行があったとされる2月上旬、母娘の身の回りでは、明確な“異変”が起こっていた。
捜査関係者が語る。
「2月6日、車に乗っていたところを不審な男に覗き込まれたとして、園美さんから110番通報がありました。その翌日には、今北容疑者から『園美さんが男に液体をかけられるなどの被害に遭った』という通報がありました。園美さんは液体をかけられた拍子に頭を打ったとのことで、園美さんから相談を受けた今北容疑者が通報したのです」
液体をかけた男がいったい誰なのかは分からないが、今回、「週刊文春」が近隣住民を取材すると、次のような証言も得られた。
「2月上旬、娘さん(莉園さん)だったと思いますが、自宅玄関の外にある靴箱を叩きながら、『帰れよ! もう来ないで!』と叫んでいるのが聞こえました。家の前には黒い車が停まっていて、いつも来ている男とは違う人でした」
その後、2人が消息を絶つまでの数日間に何があったのか。事件の解明が待たれる。
◇ ◇ ◇
「週刊文春」では、本事件に関する取材を続けています。情報提供は文春リークスまでお寄せください。

《奈良・母娘の死体遺棄》被害者・池田園美さん(44)の友人・河内家菊水丸が明かす「池田さん親娘の関係」【近隣住民は事件直前、娘の叫び声を聞き…】
文藝春秋が提供する有料記事は「週刊文春電子版」「Yahoo!ニュース」「LINE NEWS」でお読みいただけます。
※アカウントの登録や購入についてのご質問は、各サイトのお問い合わせ窓口にご連絡ください。

