滋賀県の琵琶湖で見つかった不動産会社社長の遺体。犯人はヤクザでも半グレでもなく、被害者にとって「身近な人物」だった。
警察の捜査によって浮き彫りとなった「その正体」とは? 令和6年に滋賀で起きた事件の発端に迫る。なおプライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名である。(全2回の1回目/続きを読む)
◆◆◆
琵琶湖で見つかった「男性遺体」
琵琶湖に夜釣りにやって来た男性(当時35)は釣り具を持って、膝下まで水が浸かる位置に入って行った。すると胸の高さぐらいある岩の下で、人の足のようなものが見えた。
「ヒィーッ!」
怖いと思ったが、恐る恐るライトを照らすと、紺色の上着に灰色のシャツ、下はトランクスに靴下という格好で、短髪の中高年男性が静かに波に揺られて浮遊していた。
「湖の岩場に男性の遺体が浮いています!」
釣り客の男性の110番通報で、その複雑奇怪な事件は幕を開けることになった。
近くの砂浜でズボンと財布が発見され、財布には免許証が入っており、身元が判明。現場から70キロほど離れた地方都市に住む不動産会社社長の三輪芳秀さん(同55)と分かった。
