皇族の実妹を持つ元首相は、皇室典範改正に異様なほどの執念を燃やしてきた。巨額の資金で党内の実権を握り、野党とも宴席で交渉を重ねる。「令和の藤原氏」と呼ばれる男が水面下で駆使した“裏工作”の実態とは――。
6月25日夜、ホテルニューオータニの高級料亭「千羽鶴」。矍鑠とした様子で現れたのは、齢85の麻生太郎副総裁だ。
傍らには義弟の鈴木俊一幹事長に、萩生田光一幹事長代行。麻生氏がかねてから連立入りの秋波を送る国民民主党の玉木雄一郎代表、榛葉賀津也幹事長、古川元久代表代行も姿を見せた。
国会の会期末が迫り来る中、密かに集った与野党の最高幹部。麻生氏の腹の内には“狙い”があった。皇室典範改正法案で国民民主の協力を得ることだ。
同法案の内容や進め方を巡っては、連立を組む日本維新の会の藤田文武共同代表がこの日の会見で強い不満を見せていたうえ、玉木氏らも難色を示してきた。
だが、麻生氏は諦める素振りを見せない。悲願成就に向けた“裏工作”を推し進めるのだった。
皇族には麻生氏の実妹が
旧宮家から養子を皇族に迎え入れる案などを盛り込んだ皇室典範改正。その国会審議で問題視されたのが、麻生氏の存在だ。
「麻生氏の実妹は三笠宮寬仁親王妃信子さまです。7月15日の国会で、木原稔官房長官は『(信子さまが)養親になり得る』と認めた。野党側は麻生氏と信子さまの兄妹関係に触れたうえで、『恣意的要素、政治的思惑などはどのように排除できるのか』と懸念を示しました」(政治部デスク)
信子さまだけでなく、麻生氏の姪にあたる三笠宮家の彬子さま、瑶子さまも養親の対象となる。
「悠仁さまが結婚後、男子に恵まれなければ、旧宮家の養子に皇統が移る可能性があります。つまり麻生氏が天皇の外戚となり、平安時代の藤原氏のように強大な権力を握りかねない。皇室の政治的中立性が揺らぐ事態に陥るのです」(同前)
そもそも麻生氏は、政界きっての華麗なる一族の生まれだ。高祖父は、明治の元勲・大久保利通、外祖父は、首相として戦後復興を牽引した吉田茂。実妹は皇室に嫁ぎ、実弟の泰氏は年商8400億円超の麻生グループを率いている。
《この続きでは、麻生氏の巨額政治資金の中身、自ら国民民主党や日本維新の会を切り崩していった“裏工作”の内実、麻生氏の実妹とのやり取りなどについて詳報している。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および7月23日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる》



