たまたま駅で見かけた起業家プログラムに即応募

――現場の課題に気づいて制度改革に乗り出しそうな勢いですが、ご家族の転勤で東京へ引っ越してこられました。それまではアナウンサーのお仕事も大阪が中心でしたが、拠点を変えることに、迷いや躊躇はなかったですか。

豊崎 実家は明石ですが、学生時代は東京で過ごしましたから、今回も単なる引っ越しくらいに捉えていました。アナウンサーとしては大阪にいた方が仕事はあるかもしれませんが、「住めば都」で、家族で暮らすことを考えたら東京へ行くのが自然です。

 

――上京されてすぐ起業家向けの育成プログラムに通い始めますが、それも「理想の保育園を作りたい」という思いから、いてもたってもいられないという気持ちだったんですか。

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豊崎 そういうわけでもなく、今までと違う何かを始めたいと思ったんです。そんな時に、駅で「ネイバースクールSETAGAYA」のポスターを見かけて、その場で説明会に申し込んでいました。

――「ネイバースクールSETAGAYA」は、世田谷区がバックアップする起業家・経営者向けの育成プログラムですね。また、「思いついた!」という感じで?

豊崎 そうです、また計画性もなく(笑)。でも、説明会の当日、どうしても子ども2人の預け先が見つからず、キャンセルの電話をしたんです。ところが、「お子さんもご一緒にどうぞ!」と言ってくださって。説明会の間はスタッフの皆さんが子どもたちと遊んでくれていたおかげで、無事に参加することができました。

――そのスクールではどんなことをするのですか?

豊崎 受講生たちが自分の事業やアイデアを、短い時間で簡潔にプレゼンテーションする「ピッチ」を行います。それに対して、メンターである経営者の方々が的確なアドバイスをくださり、アイデアをさらにブラッシュアップしていくという流れです。

理想の保育園は「実現するには、政治家になってください」とバッサリ→「シェア実家」にブラッシュアップ

――会社員をしながら育児をする中で感じたリアルな課題が「シェア実家」というアイデアのベースにありそうですね。

豊崎 私の親は兵庫、夫の実家は岐阜なので、大阪から東京に出てきてからは、子どもを少し見てほしいなと思ったときに頼る人がいませんでした。ベビーシッターさんのサイトも複数登録したんですが、なかなか予約がとれない。そんなことから、気軽に頼れる「実家の代わりになるような場所」を作りたいと思うようになったんです。

――「理想の保育園」はピッチにかけなかったんですか?

豊崎 出してはみたんですが「実現するには、政治家になってください」と言われました。理想の保育園を一つ作ったところで、そこに携わる人たちは幸せになれるかもしれないけど、それで終わり。たしかにその通りです。そこからまた考えて、いま住んでいる世田谷区は、空き家が日本一多いと言われている地域。その空き家を活用する事業としてもいいのかなと、半年間かけて何回もいろんなプランを練り直してたどり着いたのが「シェア実家」でした。

 
次の記事に続く 「実はおなかに赤ちゃんが…」元MBSアナ豊崎由里絵(38)が明かす、昼は保育士・夜はキャスターの激務のなかで“第3子妊娠”を決意したワケ

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