陳述書の第一のウソ

 では、今回の陳述書ではどんな説明を行ったのか。まず中傷動画問題については冒頭で、〈私を含め、高市事務所及び高市陣営においては、(略)他の候補者を誹謗中傷するような動画を作成・発信するようなことは行っておりません〉とした。

A4用紙5枚にのぼった陳述書

 これが第一のウソだ。「週刊文春」はこれまで、総裁選中に木下氏自ら中傷動画作戦に関与したことを報じてきた。それを示すのがTikTokアカウント「真実の政治」だ。

 対立候補を中傷する3本の動画を投稿。小泉氏を【カンペで炎上!無能で炎上!】と嘲弄し、林氏に対しては投票依頼文書を巡る真偽不明の疑惑について、【林くんルール破っちゃったー 文書送付投票依頼は完全アウト】と誹謗する内容だ。

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匿名性の高いメッセージアプリで…

 木下氏は9月26日、シグナル(秘匿性の高いメッセージアプリ)を通じて松井氏に、投稿前だった林氏の動画データを送信。〈以上です。これからアップしてアカウントを送付致します〉として、「真実の政治」のリンクも送った。“予告”通り、林氏の動画は26日に公開されている。

 さらに言えば、「真実の政治」は今年4月23日、「週刊文春」が木下氏の関与を問う質問状を送った後、まもなく「永久停止」された。

木下剛志氏 ©文藝春秋

 なお、小誌は松井氏側から提供を受けた動画の一部について、後に時系列上の齟齬が判明したため、電子版での公開を停止し、本文も修正した。だが、「真実の政治」はそれらの動画とは別アカウント。投稿された動画を小誌が独自に保存したもので、時系列上の疑義も生じていない。木下氏自身も動画の作成・発信に携わったことは明白だ。

《この続きでは、他の4つのウソを詳報。記事の全文は「週刊文春 電子版」で読むことができる》

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