「水戸芸術館」のシンボル、チタン製螺旋塔

 そして、水戸の街並みに突如として現れる、高さ約100メートルのチタン製螺旋塔。茨城県水戸市にある「水戸芸術館」のシンボルであり、遠くからでもひと目でそれとわかる水戸市のランドマークだ。

「水戸芸術館」チタン製螺旋塔(撮影:高橋福生)

 28個の正四面体を積み上げ、表面を57枚のチタンパネルで覆った幾何学的なフォルムはDNAの二重螺旋を思わせ、塔を仰ぎ見る体験そのものが、異空間へ吸い込まれるような高揚感を呼び起こす。上部は展望室となっており、上に上がって街を見下ろす視点を得たとき、塔の垂直性がもつ象徴性が身体感覚として腑に落ちるだろう。

「水戸芸術館」チタン製螺旋塔(撮影:高橋福生)

 夜はライトアップで輪郭が浮き立ち、光の柱のように街の闇を引き受ける姿も美しい。設計者は磯崎新。都市の誇りと前衛的な芸術精神が結晶化した、水戸が世界に誇る記念碑的建築である。

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