読売新聞は「維新の姿勢が露骨すぎる」と断じた

 しかし今回は逆ではないか。読売新聞は社説で、「大阪を『副首都』にしたいという維新の姿勢が露骨すぎる」と断じた。「大阪ありき」で進められ、都構想に弾みをつける思惑があからさまだと指摘し、災害対策を口実に国費を大阪の振興に呼び込む狙いも透けて見えると批判している。結局、「大阪ありき」という姿勢は、「我田引水」という批判にもつながっている。

 そもそも大阪都構想そのものも、「都構想ありき」の歴史だった。住民投票で否決されても、時間を置いて再び言い出す。今度は副首都法を追い風にしようとしている。

 ここで思い出したのが「脱法」という言葉だ。昨年末、維新議員による「国保逃れ」が問題になった。一般社団法人の理事となって社会保険に加入し、高額な国民健康保険料を抑える仕組みだった。「身を切る改革」を掲げ、厳しい改革を他党にも国民にも求めてきた政党が、自らは制度の抜け道を利用していたのである。衝撃的だった。

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 朝日新聞は社説で「社保への『脱法加入』だ」と批判し、維新自身も「現行制度の趣旨を逸脱する脱法的行為」と認めて関係議員を処分した。

 あの時、日刊ゲンダイは維新を「チンピラ維新」と呼んだ。最初はさすがに言い過ぎではないかと思った。しかし今振り返ると、維新が本当に「チンピラ」かどうかではない。制度の趣旨や本来の順番より、「どうすれば目的を達成できるか」を優先する、その強引なやり口のことだったのだろう。

 今回の副首都法をめぐる動きにも、どこか同じ空気を感じる。もちろん違法ではない。しかし、制度の趣旨や本来踏むべき順番よりも、「どうすれば目的を達成できるか」を優先する。その発想を見ていると思わず「脱法」という言葉を連想してしまった。