世界が驚愕した「有名すぎる怪事件」100年分を総ざらいしたマンガが話題になっている。ドリヤス工場『20世紀怪事件案内』は、激動の20世紀を彩った怪事件、珍事件、未解決事件の真相に迫ったミステリー事件簿。その中から、後世に語り継がれる強烈なインパクトを放った怪人たちの驚くべき《伝説》をご紹介しよう。

帝政ロシアで暗躍した怪僧
まずは、20世紀初頭の帝政ロシアで暗躍した「怪僧ラスプーチン」。奇跡を起こす「行者」として信仰を集め、皇帝ニコライ2世と皇后アレクサンドラに取り入り、絶大な権力をふるった。第一次大戦中の1916年、ラスプーチン専横に反対する貴族らに暗殺されたのだが、その最期も凄まじかった。
青酸カリ入りの菓子とワインを食べさせられても平然としており、拳銃で撃たれても死なず、凍った川に投げ込まれてもしばらくは生きていたという……。彼の死後、勃発した二月革命により、帝政ロシアは消滅することになる。
満州の影の支配者
次は、「甘粕正彦」。“主義者殺し”から“満州国フィクサー”へと転身、大日本帝国の裏面史を歩んだ大物だ。映画「ラストエンペラー」で坂本龍一が演じたことでも知られている。1923年(大正12年)、関東大震災が発生。当時、憲兵大尉だった甘粕は部下を率いて、無政府主義者の大杉栄と愛人の伊藤野枝、大杉の甥の橘宗一の3人を連行、殺害した。事件発覚後に行われた軍法会議で、甘粕は個人の判断で行ったと証言したが、軍の上層部が関与したとの説もある。
服役後、大陸に渡り、関東軍による満州国建国の謀略に協力した。満州映画協会理事長に就任し、「満州国の昼は関東軍、夜は甘粕が支配する」と言わしめたほどの影の支配者だった。敗戦直後に、青酸カリにより服毒自殺。辞世の句は「大ばくち 身ぐるみぬいで すってんてん」──。




