日本で1人しかいない先天性の障害「点状石灰化骨異形成症」を抱えながら、"車椅子ギャル"として発信を続けるさしみちゃん(30)。高校時代から7年間付き合った元彼との関係は、想像を絶するものだった。

©文藝春秋 撮影・橋本篤

 喧嘩のたびに繰り返された仕打ちは、まさに障害をつけこんだものだった。12月の寒空の下、お風呂上がりで下着一枚のまま外に放り出され、鍵を閉められたこともある。さしみちゃんはその時の状況をこう振り返る。

「帰ってくんな、って彼がお風呂上りで下着一枚の私をポイッと外に出して鍵をしめちゃったんです。12月の寒空ですよ?」

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 助けを求めることもできず、スマホだけを手にインスタライブを始めたところ、見ていた友人が駆けつけてくれたという。さらに外出中の喧嘩では、電動車椅子のバッテリーを抜かれるという事態にも遭遇した。

「後ろに回ってバッテリーを抜いて、『これで俺がいないとどこにも行けないでしょ』って言ってきました」

 駅のロータリーで3時間の話し合いを余儀なくされ、終電まで逃してしまった。

©文藝春秋 撮影・橋本篤

「なんでこんないい加減な人と付き合ってるんだろう」

 関係の決定打となったのは、23歳のとき。同棲開始に際し、さしみちゃんが30軒もかけ回ってようやく見つけたバリアフリーの物件を自分の名義で契約した。ところが旅行中に家を空けていた3日間、彼は浮気相手を新居に連れ込んでいた。帰宅後に彼のスマホで浮気のやりとりを目にしたさしみちゃんは、自分が「ストーカー」と陰口を叩かれているのまで見てしまう。

「頭が真っ白になって、どうしようってパニックになって震えが止まりませんでした」

 問い詰めると彼は開き直り、「この子と付き合ってる俺と暮らすか、お前が出ていくかの二択だ」と言い放った。さしみちゃんは違約金を払い、実家に頭を下げて戻ることになった。

 それでも共依存状態だったために半年後によりを戻し、結局別れるまでに7年かかった。転機となったのは、自らがデザイナーとして働きはじめ生活が安定してきた頃のこと。契約のために待ち合わせしていた彼がゲーム配信をしていて現れなかった日、さしみちゃんはようやく冷静になれた。

「なんでこんないい加減な人と付き合ってるんだろう」

ギャルルックでお出かけするさしみちゃん

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 さしみちゃんは今、「パートナーに依存しないために、パートナー以外の頼れる人が必要」だと語る。インタビュー本編では7年間の重い経験や恋愛観が語られています。是非お読みください。

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