また地元熊本選出の金子恭之国土交通相も、自身の早期訪問について「被災現場を混乱させない」「作業を中断させる事にもなりうる」とXに投稿し、慎重姿勢を示した。暗に首相の判断を批判している、とも受け取られた。
「日々明らかになる被害に、政府内も一時混乱したようです」(同前)
爆発で7人が死亡し、けが人は26人に
各地で人命が失われる中、衝撃的だったのは、「防災拠点」に位置づけられていたイオンモール熊本の爆発だった。
爆発で7人が死亡し、けが人は26人に上った。1階のアパレル店に勤務していた男性が振り返る。
「夏休みで館内は混雑していました。激しい横揺れを感じると、マネキンが倒れ、商品やポスターが床に散乱していました。他の従業員と一緒にお客さんに『建物の外に出てください』と呼び掛けました。僕たち従業員はその10分後くらいに外へ出た。その後、建物内に戻る従業員らしき方を何人か目撃しました」
なぜ、彼女は戻ったのか
そして突然、爆発が起きた。近隣住民が語る。
「『ドン』というものすごい音の圧、空気の塊をぶつけられたような衝撃です。鉄骨や壁材が数十メートルも飛んできて、破片がトラックを貫通していました」
爆発が起きたのは午後5時50分ごろで、地震発生から80分後だった。
爆発の映像はニュースになり、瞬く間に拡散された。多くの人々と同じようにスマートフォンでその映像を見たのが、大竹玖瑠美さんの親族の男性だった。
「玖瑠美はイオンにテナントとして入っている雑貨店『habita』の従業員でした。映像を見た瞬間に『もしかすると……』と思い、すぐに玖瑠美の母親にニュースを送ったんです。すると『少し前に安否確認できていて、大丈夫と連絡があったのに、今は連絡がつかない』と。それからはもう何度、玖瑠美に電話しても繋がらない。急いで家族と親戚でイオンに向かって見守っていた」

