「売上金を金庫に入れて」

 大竹さんはこう言ったという。

「会社の人から『売上金を金庫に入れてくれ』って言われたから、戻らないといけない」

 おばといとこは館内に戻るのは危険だと止めたが、「仕事だから」と振り払い、大竹さんは建物に入っていった。そして、ほどなく爆発が起きた。

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 後日、大竹さんの勤め先「habita」の運営会社、株式会社ハビタから母親に電話があった。その際、「娘はなぜ館内に戻ったのか」と問うと、ハビタ側は「同僚から『荷物を取りに行きたい』という申し出があり、それに付いて戻った」と説明したという。

 遺族は不信感を募らせた。親族の男性が言う。

「会社は売上金について指示したことを伏せ、自ら説明しなかったんです。こちらから取締役を問い詰めると、『売上金を可能であれば入れてくれ、という話はしました』と認めた。あくまで、荷物を取るついでとして頼んだ、という趣旨の言い訳を繰り返しました。でも、彼女は22歳の従業員ですよ。真面目な性格で、会社から言われたら従わなくてはいけないと思いますよね」

 そして男性はこう語るのだ。

「これは人災です。ハビタには業務上の過失があったと考えます。会社は、絶対に館内に戻らないよう指示するべきだったのではないか。そして同様に、テナントの従業員を戻らせたイオンにも瑕疵がある。責任があるはずです」

親族の男性が語った

 遺族の訴えに、ハビタ側はその後、態度を一変させる。上野景真社長と取締役は、通夜で遺族に謝罪し、報道陣の取材に応じた。だが、その内容から、母親らに「虚偽の説明」をしていた可能性が浮上している。

《この続きでは、ハビタとイオンの説明の食い違いだけでなく、両社の企業体質、「なぜ戻ることが可能だったのか」「なぜ爆発したか」など残る謎を徹底取材。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および8月6日発売の「週刊文春」で読むことができる》

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