深夜1時59分に消防隊員から連絡

 大竹さんが母親と共有していたスマホのGPS追跡アプリ「whoo」を見ると、大竹さんの所在地はイオンの中で動かないまま。

「もう避難していて、携帯だけ館内に忘れたんじゃないか」

 親族は願いを込めてそう思うしかなかった。

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モール内にあった「habita」(モールHPより)

 だが、消防関係者から告げられたのは、無情な知らせだった。

「深夜1時59分です。『大変残念な結果ですが、遺体は大竹玖瑠美さんで間違いないと思います』と消防隊員から連絡がありました」(前出・親族の男性)

 店があった場所近くに2人の女性が倒れており、付近から大竹さんの身分証が見つかったという。

「玖瑠美の母親に電話で『ダメだった』と伝えると、その瞬間に泣き崩れ叫ぶ声が電話口から聞こえてきました」(同前)

 DNA鑑定で身元が特定された翌30日、遺族はようやく遺体と対面した。

「死亡推定時刻は爆発とほぼ同時でした。苦しんだ時間は短かったと考えると、それだけがわずかな慰めです」(同前)

長女として家族を支えていた

 大竹さんは3人きょうだいの長女だった。

「弟や妹の面倒見もよく、友人たちからも愛されていた。とても明るく、気さくで、いつもニコニコしていました」(同前)

 熊本県出身で、3年前に父を亡くしてからは、実家で暮らしながら長女として家族を支えていたという。

「父が亡くなって時間が経ち、ようやく家族が前を向いて立ち直ろうとしていた。そんな矢先でした。玖瑠美はアイドルのファンで、『推し』はHey! Say! JUMPの山田涼介くんとSixTONESの京本大我くん。11月にコンサートがあると言って、とても楽しみにしていたのに」(同前)

 一度は「大丈夫」と連絡した大竹さんはなぜ、建物の中に居たのか。彼女は屋外に出た後、再び店舗へと戻っていたという。前出の親族の男性が続ける。

「実は避難した駐車場で、玖瑠美は偶然、おばといとこに遭遇しているんです。そこで交わした言葉が最後になりました」