今年4月、京都府南丹市で起きた小6殺人事件。安達結希くん(享年11)を殺害・遺棄したとして逮捕されたのは義父の安達優季被告(37)だった。それから3カ月、長期化した捜索の裏で義父と警察による知られざる「攻防戦」が繰り広げられていたことがわかった――。
3月23日に行方不明になった結希くんが無残な姿で発見されたのは、4月13日の夕刻のことだ。
社会部記者が解説する。
「結希くんの遺体は山林に数週間ほど野ざらしになっていました。動物に食べられた跡もあったようです。発見から3日後に優季被告が逮捕されましたが、起訴状では結希くんの遺体を移動させ、計4カ所に遺棄していたことも明らかになっています」
結希くんの母親と出会った場所でもある、優季が勤務していた電気機器製造工場の関係者はこう明かす。
「7月15日付で優季は懲戒解雇になり、結希くんの母もあれから一度も会社に来ていません。籍はあるので休職中だと思います」
なぜ逮捕まで24日?
今後の公判で殺害動機は明らかになっていくだろうが、未だ不可解なのは、なぜ、行方不明になってから逮捕まで24日かかったのかということだ。
捜査関係者が明かす。
「結希くんが行方不明になった当初、優季はドライブレコーダー内の確認を求めた捜査員に対し『壊れている』などと言ったり、不可解な点が多くあった。また、結希くんを車から降ろしたと話したものの、目撃情報が一切挙がらない。そのため捜査員は早くから、義父の事件への関与を視野に入れ捜査をしていました。実際、行方不明から2、3日後には優季の車のトランクを検証し、毛髪・微物の採取や血液反応を見るルミノール検査をしていました」
だが、追い詰められた優季は警察の目を盗み、結希くんの遺体を転々と移動させていた。その結果、結希くんの遺体発見が遅れた。
元京都府警捜査一課長の樋口文和氏が解説する。
「いくら警察が疑っていたとはいえ、被告人は行方不明被害者の父親です。そのため消防団や警察によるその日の捜索状況を逐一、彼に報告しなくてはならなかった。結希くんの捜索範囲を熟知できたことで、彼は『遺体が発見されるのでは』と追い詰められていったのでしょう。そのため、遺体を移動させていたと考えられます。結希くんのランリュックが発見された前日には、消防団が付近を捜索しているが、そこは被告の通勤経路に当たり、遺体から離れた場所でもあることから、捜査をかく乱する意図で置いたのでしょう」
《この続きでは遺体発見のカギとなった“ある情報”、結希くんの遺体発見現場に起こっている変化などについて詳しく報じている。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」または8月6日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる》



