1967年(昭和42年)1月13日夜、藤沢市立明治中学校の事務員として働きながら県立湘南高校の定時制に通っていたAさん(当時19歳)は、授業後のクラスの話し合いを終え、21時20分ごろに学校を出た。
身勝手な体重100キロの殺人者
帰宅を急ぐ彼女に、日雇い土木作業員の佐藤虎美(当時25歳)が「今夜は寒いですね」と声をかけた。
Aさんが「冬だから寒いのは当たり前じゃない」と返したその瞬間、佐藤は激昂。肩を掴み、道路脇の土手から2人して転落する。佐藤はAさんの首を絞めて気絶させたうえで強姦し、意識を取り戻した彼女を再び絞め殺害。遺体を約300メートル離れた荒れ地に運び、スコップで掘った穴に埋めた。
佐藤は岩手県出身で、巨体を活かして力士を目指したが身長不足で断念。窃盗や強盗・婦女暴行致傷事件で服役し、1966年9月に仮出所したばかりだった。
犯行後、従兄に全てを打ち明けながらも「捕まれば死刑になるのが決まっているからもう少し逃げたい」と言い残した。だが従兄の通報により遺体が発見され、逮捕から逃れることはできなかった。
1982年(昭和57年)、東京拘置所で死刑が執行される直前、体重100キロの佐藤は「殺られてたまるか!」と叫んで刑務官らを投げ飛ばし、約50分間抵抗し続けた。
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