「冬だから寒いのは当たり前じゃない」。たった一言をきっかけに激昂した男は、帰宅途中の19歳女子高生を気絶させて乱暴し、意識を取り戻すと再び首を絞めて殺害。遺体は現場近くの造成地に運ばれ、スコップで埋められた。

 逮捕されたのは体重100キロの元力士志望の男だった――。前編では、神奈川県藤沢市で起きた残虐事件の全貌と、犯人が犯行に至るまでの経緯を追った。

 しかし、この事件は犯人逮捕で終わらなかった。女子高生を強姦・殺害したにもかかわらず、一審で言い渡されたのは無期懲役。裁判所は「最初から殺意を抱いていたわけではない」と判断したのである。この判決に検察は……。

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 1967年、神奈川県藤沢市で起きた事件の結末を、鉄人社の新刊『高度経済成長期の日本で起きた37の怖い事件』よりお届けする。(全2回の2回目/最初から読む

写真はイメージ ©getty

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女子高生を強姦殺害した男の人生

 翌14日13時半ごろ、帰宅しない娘の安否を案じた母親が自宅から約70メートル離れた市道でAさんが失踪当日に履いていた靴の片方を発見。

 父親から捜索願を受けた藤沢署は自宅付近の山中を捜索したが手がかりは得られず、同月16日に公開捜査に乗り出した。