定時制高校に通う女子高生(当時19)が消息を絶った。声をかけられた男に「冬だから寒いのは当たり前」と返した直後、男は激昂。女子高生は気絶させられ乱暴された末に殺害され、遺体はスコップで埋められた。逮捕されたのは体重100キロの元力士志望の男だった。

 1967年、神奈川県藤沢市で起きた事件を、鉄人社の新刊『高度経済成長期の日本で起きた37の怖い事件』よりお届けする。(全2回の1回目/続きを読む

写真はイメージ ©getty

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体重100キロの殺人者

 1982年(昭和57年)、東京拘置所の刑場に女子高生を殺害し死刑判決を受けた男が連れて来られた。

 佐藤虎美(当時41歳)。体重100キロの佐藤は拘置所所長から「非常に残念だが、君とはお別れしなければならない」と告げられるや「殺られてたまるか!」と刑務官らを投げ飛ばすなど大暴れ。約50分間、抵抗を続けた後ようやく首を吊るされた。

 その残虐な事件は1967年(昭和42年)1月13日に神奈川県藤沢市で起きた。当時25歳で、日雇いの土木作業員に就いていた佐藤は昼間に藤沢駅付近で作業ズボンを購入、映画を観た後、仕事先である飯場の宿に徒歩で向かった。その途中の路上ですれ違ったのが、藤沢市立明治中学校の事務員として働きながら県立湘南高校の定時制に通っていたAさん(当時19歳)。

 彼女は普段、20時50分まで授業を受け帰宅していたが、この日は授業後にクラスで話し合いがあり、学校を出たのは21時20分ごろだった。

 佐藤が家路を急ぐAさんに「今夜は寒いですね」と声をかけたところ「冬だから寒いのは当たり前じゃない」と返ってきた。この冷たい態度に佐藤は激昂。そのまま立ち去ろうとするAさんの肩を掴む。

 悲鳴をあげる彼女の口を手で塞ぎ、腕で首を締め上げるうち揉み合いとなり2人して道路脇の土手から転落。そこで佐藤は両手でAさんの首を絞め気絶させたうえで強姦する。ほどなく、彼女が意識を取り戻したため、再び首を絞め上げ殺害。

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 犯行の発覚を防ぐべく、遺体を約300メートルほど離れた荒れ地まで運んだ後いったん飯場に戻り、持ってきたスコップで穴を掘り、その中にAさんを埋め土砂をかけた。

次の記事に続く 「殺意はなかった」19歳女子高生を強姦殺害したのになぜ…裁判所と検察が対立した「驚きの判決」(昭和42年の事件)