文筆家としても活躍した女優・岸惠子が8月7日、老衰でこの世を去った。享年93。昭和、平成、令和を駆け抜けた“恋多き女”が愛した男たちとは。
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生前の岸と親交の深かった歴史学者の磯田道史氏(55)が明かす。
「少し前、彼女から電話がかかって来たんです。通話ボタンを押して『岸さん、岸さん』と呼びかけたのですが応答がない。その後、2度ほど電話をかけ直してみても、やっぱり出ない。何かあったのかと思っていたら、5日後にお亡くなりになっていて……。いつか来る日だと思っていましたが、残念でなりません」
高校在学中にスカウトされ松竹へ
1932年、横浜市で生まれた岸は高校在学中にスカウトされて松竹に入社。NHKの連続ラジオドラマ『君の名は』が映画化された際、ヒロインの氏家真知子役を演じたことで一躍スターの仲間入りを果たした。
岸が通った女学校の1年後輩で、映画共演歴もある草笛光子(92)が語る。
「舞台で楽屋が一緒になった時にタオルかけにお互いのタオルを干していたんです。松竹の偉い方が来て、『草笛くん、岸さんと同じ楽屋なんだから、こんなペラペラなタオルを干すんじゃないよ』と私に言ったんです。そうしたら岸さんが『それ、私のです』って。その偉い方の慌てようをみて、私は心の中で大笑い。『これぐらいが1番使いやすいのよ』と岸さんはおっしゃってました」
