父がアフリカ出身、母が日本人というルーツを持つアリシアさん(24)とチェルシーさん(25)。日本で生まれ育った彼女たちの内面は完全に日本人だが、日常生活では常に外国人として扱われるというギャップに直面している。国内で日本人優先の空気が高まる中、彼女たちが日々感じている強烈なプレッシャーと、その防衛術について話を聞いた。
「アンタのせいで日本が!!」と怒鳴られた日
日常会話も思考も日本語であり、日本文化の中で育った2人はアイデンティティを「完全に日本人」と語る。しかし、一歩外に出れば、周囲からの扱いはまったく異なる。
アリシアさんは大学の卒業式に袴で出席した帰り、母と祖母と一緒にバスに乗っていた。すると隣の高齢女性から突然暴言を浴びせられたのだ。
「アンタのせいで日本が!!」
アリシアさんは「今日はおめでたい日なのに、なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないの?」と冷たい気持ちになったが、こうした予測不能なハプニングは少なくないという。それを避けるために彼女たちは常に周囲の視線を意識し、「人前ではちゃんとした日本人らしい態度でいよう」と思っているという。
敬語を正しく使い、食事の際は箸を完璧に持ち、左手は必ずテーブルの上に出しておく。道をだらしなく歩かず、車がいなくても信号無視は絶対にしない。「外見が日本人に見えない私たちがやると風当たりが……」その心情を語る。
さらにここ数年は、「日本人優先」という言葉の広がりにも不安を感じるという。彼女たちは国籍も内面も日本人なのに、「私たちもその日本人の枠に入ってるよね……?」と不安に思ってしまうという。
それでも、彼女たちはただ絶望しているわけではない。不条理な現実に折り合いをつけ、自分たちの身を守るためのユーモアあふれる日本人アピールすら身につけている。
街中で外国人扱いされていると感じた際、アリシアさんはわざと母親に電話をかけ、「もしもし、今日何買って帰ればいい?」と大きな声で日本語で通話してみせるという。
運営するYouTubeチャンネル「ありちぇるチャンネル」に対しても近年は攻撃的なコメントが届くようになったといい、対応に苦慮しているという。
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インタビュー本編では、彼女たちが不安を感じる瞬間、どのようにして前向きな強さを手に入れたのか、などの葛藤の過程が詳細に語られています。

