父がアフリカ出身の黒人、母が日本人という“黒人ハーフ女子”のアリシアさん(24)とチェルシーさん(25)。日本で生まれ育った2人は高校で出会い、YouTube『ありちぇるちゃんねる』を立ち上げて6年になる。
「日本で生きる黒人ハーフ」としてさまざまな動画を配信してきたが、当初と今ではコメントの内容が変わってきたと話す。国内で「日本人優先」の雰囲気が高まる中、日々“外国人扱い”されている彼女たちが背負うプレッシャーとは。(全3回の3回目)
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──YouTubeでは“黒人ハーフ”の立場を話されることが多いですが、意識としては「日本人」と「黒人ハーフ」どちらが強いんですか?
チェルシー 日常会話も思考も日本語だし、日本文化の中で育ってきたので、アイデンティティは完全に日本人ですね。「ハーフ」というキャラはありますけど、日本とアフリカの両方の血を受け継いでいる意識はそこまでないんですよ。
アリシア 私も自意識は100%「日本人」で、それ以外の選択肢は浮かばないんですけど、現実的には街を歩いてると外国人扱いされることがほとんどです。
バスに乗っていただけで高齢女性に「アンタのせいで日本が!!」と怒鳴られたことも
──外国人扱い。
アリシア スタジアムで飲み物を売るバイトをしてた学生の時に、中年男性からいきなり「日本人じゃないヤツから買えねえよ!」と言われたり。
あと今でも忘れられないのは、大学の卒業式に袴を着て和装したんですよ。それで帰りに母と祖母と3人でバスに乗っていたら、隣にいたおばあさんにいきなり怒鳴られて。
──何を怒鳴られたんですか?
アリシア 「アンタのせいで日本が!!」みたいな、よくわからない文句をバスの中で延々と叫ばれました。
私の母も祖母も日本人だし、3人で普通に日本語で話してただけで「今日はおめでたい日なのに、なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないの?」って、冷水を浴びたような気持ちでした。
チェルシー あのときは、アリシアもすごく怒ってたよね。

