YouTube『ありちぇるちゃんねる』のアリシアさん(24)とチェルシーさん(25)は、ともに父がアフリカ出身の黒人、母が日本人という“黒人ハーフ女子”だ。2人とも日本生まれ日本育ちで、公立の小中学校に通った。

 成長するにつれ、2人が悩んだのはやはり「恋愛」。「黒人ハーフだから私はモテないんだ」という思いに支配されたという。10代の2人を蝕んだ「モテ女子ルッキズム」とは。(全3回の2回目)

「ありちぇるちゃんねる」のアリシアさん(左)とチェルシーさん(右) ©文藝春秋 撮影・松本輝一

◆◆◆

ADVERTISEMENT

──アリシアさんも子ども時代は苦しいものでしたか。

アリシア 小学校時代はわりと楽しく過ごしてたんですけど、中学でドーンと落ち込みました。

──何があったのでしょう。

アリシア 「恋愛」が大きな壁で。中学生になると、友達と恋バナで盛り上がったりしますよね。でも私は「男子が好きな女子」として一度も名前が出ないのが、すごいコンプレックスで。モテてる女子はだいたい「髪がサラサラ、肌が白い、身長ちっちゃめ」なのに、171センチの私は「縮れ毛、肌が茶色、デカい」。

 

「結局モテるのは白い子で、黒人ハーフの私は最初から圏外じゃん」

──「モテ女子」の枠から外れていると。

アリシア そうです。「私がモテないのは、黒人ハーフだからだ」と信じて疑いませんでした。黒人ハーフで、癖毛で肌が黒くて身長が高いからだ、と。

 親にはかわいがられて育ったし、根本の自己肯定感は低くなかったと思います。でも、恋愛に興味が出てくると「結局モテるのは白い子で、サラサラヘアには絶対なれない。黒人ハーフの私は最初から圏外じゃん」と、どん底気分でした。

──自分の見た目が、恋愛や「可愛い」の文脈ではコンプレックスになってしまった。

アリシア 今思うと、モテない理由を人種のせいにするのは短絡的だし、そもそも私の性格が問題だった可能性もあるんですよ(笑)。だけど当時は「黒人ハーフだからダメなんだ」としか思えなくて。

 

チェルシー 日本育ちの黒人ハーフは、そうやってこじらせる子が多いと思います。見た目の差が大きいからあれこれ言われすぎて、いつも自分と他人を比べちゃうんですよ。だからどうしてもメンタルがこじれやすい。

アリシア 小さい頃から「自分だけなぜ浮いているのか? 自分は何者なのか?」とか、すごく深掘りして考えちゃう。