改造したハイエースで車中泊しながら日本一周の旅を続ける、カップルYouTuberの小娘さん(31)とるいぱちさん(45)。ふたりのYouTubeチャンネル「バンライフ狂」では、バンライフのリアルな生活事情やカップルの赤裸々なやりとりなどを発信し、登録者数20万人超の人気を誇る。
その日暮らしをしていた小娘さんと、会社経営者だったるいぱちさんは、どんな経緯で付き合い、車中泊を始めることになったのか。二人に話を聞いた。(全3回の1回目/2回目に続く)
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キャバクラで働き「その日暮らし」だった小娘さん
――お二人は、ハイエースで日本中を旅しているのですよね。今はどちらにいらっしゃるのでしょうか。
小娘さん(以下、小娘) 今は新潟県の上越市にいます(2月5日取材時点)。ちょうど最強寒波が訪れていて、あたりは雪だらけ。今も車に乗っているのですが、車が揺れるくらい吹雪いています。でも、もう4年近くバンライフを続けているので、悪天候にもあまり動じなくなりましたね。
――大変な中、インタビューを引き受けてくださりありがとうございます。4年ほど前からこの生活を続けているとお話がありましたが、その前は、それぞれどんな生活をされていたのでしょうか?
小娘 私はキャバクラで働いていました。文字通り、「その日暮らし」をしていたというか。今日楽しく暮らせる分のお金があればいいよねって感じで生きていました。
――ポジティブな意味で、その日暮らしをしていた、と。
小娘 はい。母子家庭で育ったからか、「お金がなくても、母娘二人で日々楽しく生きていければいいよね」って思いが強かったのかもしれません。だから、稼ぐことにはあまり関心がなくて。それよりも、楽しいことや、やりたいことを優先させてきました。
でも、20代後半になってから、少し将来のことを考えるようになって。「手に職をつけたほうがいいのかも」と思って、ネイリストの勉強を始めたんです。検定試験の予約もして、これからネイリストとしての一歩を踏み出すぞ、と思っていた矢先に、新型コロナウイルスが大流行。検定自体が中止になってしまったんです。そういえば、るいぱちと再会したのもその頃でしたね。
会社売却した矢先にコロナ禍に突入したるいぱちさん
――るいぱちさんは、バンライフ以前はどのような生活をされていたのでしょうか。
るいぱちさん(以下、るいぱち) 自分で会社やお店を経営していました。こう見えて僕、わりかし真面目なんですよ(笑)。ただ、新しい事業をスタートしようと思って、経営していた会社を売却した矢先に、コロナ禍に突入しちゃって。
最初は「1年間ぐらいで流行が収まるかな」と様子を見ていましたが、全然収まる気配がない。そこで、バンライフを始めることにしました。