改造したハイエースで車中泊しながら日本一周の旅を続ける、カップルYouTuberの小娘さん(31)とるいぱちさん(45)。ふたりのYouTubeチャンネル「バンライフ狂」では、バンライフのリアルな生活事情やカップルの赤裸々なやりとりなどを発信し、登録者数20万人超の人気を誇る。

 二人はいったい、どんな車中泊生活を送っているのか。車内でずっと一緒に過ごして、喧嘩することはないのか。話を聞いた。(全3回の2回目/3回目に続く

YouTubeチャンネル「バンライフ狂」を運営する小娘さん(写真提供=「バンライフ狂」)

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車体は300万円弱で購入、DIYで100万円

――お二人は、改造した中古のハイエースで日本中を旅しているのですよね。なぜキャンピングカーではなく、ハイエースにしたのでしょうか。

るいぱちさん(以下、るいぱち) 設備の整ったキャンピングカーって、1000万円以上するんです。それを購入するのは厳しいから、中古のハイエースを購入して、二人でDIYしました。車体を300万円弱で買って、DIYに100万円くらいかけましたね。

――DIY100万円の内訳を教えていただけますか。

小娘さん(以下、小娘) 最初にDIYしたときは、キッチンやベッド等の家具家電に50万円くらい、バッテリーに50万円くらいかけました。

るいぱち 特に僕らはバッテリーにはこだわっているんですよ。1年中、車で生活するから、自宅と遜色ないくらい快適に過ごせるようにしたい。

 そのためには、電子レンジ、オーブントースター、炊飯器、ドライヤー、ヘアアイロンといった生活に必要な家電は、全部使えるようにしたいじゃないですか。ストレスが溜まっちゃうと、バンライフは続かないですからね。

 今はさらにアップデートして、1個50万円するバッテリーを2個積んでいます。一人暮らしなら、2日分くらいの電気は賄えますよ。

車内には電子レンジなどの家電も完備(写真提供=「バンライフ狂」)

生活費は2人で20万円 郵便物やゴミ処理もノーストレス

――二人は普段、どんなバンライフを過ごしているのでしょうか?

るいぱち まず、僕らは基本的に計画を立てないで旅しています。毎朝起きてから、「今日どうする?」って決めるんです。1日中ゲームをする日もあるし、仕事漬けの日もあるし、スノボや海水浴とアクティブに動き回る日もある。

 車1台停められるスペースさえあれば、どんな生活だってできる。それが、バンライフの良いところですからね。

――ちなみに、バンライフにはどのくらいの生活費がかかっているのでしょうか。

るいぱち 月にもよりますけど、ガソリンや光熱費も入れて2人で月15万円から20万円の間くらいで収まりますね。

――月20万円で日本中を旅しながら生活できると考えると、かなり経済的ですね。

小娘 ソーラーパネルを積んでいるので、電気代はかからない。水も湧き水を利用すれば、タダですから。

――他にも、郵便物の受け取りやゴミの処理方法が気になります。

るいぱち 住んでいる家はないけど、僕も小娘も住民票上の拠点はあるんですよ。僕は地元の友達の会社に、小娘は実家に住所を登録しています。だから、郵便物もそこに届くようになっていますし、税金の支払いもその住所で行っています。