――なるほど。旅の道中でネットで注文したものは、どのように受け取っていますか?
るいぱち 街中の宅配ボックスを利用したり、郵便局の窓口で受け取れる「局留め」をお願いしたりしています。今はそういうサービスが充実してきているので、郵便物の管理には全く困っていないです。
小娘 ゴミに関しても、快活CLUBや道の駅、ガソリンスタンドで捨てさせてもらえるんですよ。もちろん、迷惑にならないように小さくまとめています。
夏の北海道の快適さ、圧巻の富士山…ハイエースの旅の思い出
――二人がハイエースで旅を始めて約4年が経ちました。これまでで特に思い出に残っている場所や景色があれば教えてください。
るいぱち どの土地も違う素晴らしさがあるので、選ぶのは難しいですけど……。僕は夏の北海道ですかね。自然が豊かで、土地は広大で、何を食べてもおいしい。そして夏の北海道は、エアコンがなくても涼しいんですよ。車中泊する人には、夏の北海道はめちゃくちゃおすすめです。
小娘 私は、山梨県で見た富士山ですね。初めて見た時に、すごくパワーを感じたと言うか。あと、山梨って私の地元の栃木県とも似ているんです。どっちも海がなくて、街の雰囲気や人の感じもなんとなく似ていて、初めて行く土地なのに、なんだか懐かしい気持ちになったんですよね。
るいぱち 富士山のすごさは、ふもとで車中泊するとより感じますよ。怖いくらいに存在感があって、圧巻です。
他にも、夏はよく海沿いに車中泊します。後ろのハッチバックを開けて、車内のベッドに寝転ぶと、目の前には一面の海が広がっていて、まさに究極のオーシャンビューですよ。
冬だったら、雪山のふもとに車を停めて車中泊するのが好きです。朝起きたら、温かい飲み物を入れて、オーブントースターで温めたパンをかじりながら、カーテンを開けて雪山を眺めるんです。
――お話を聞いていると、お二人のようにバンライフをしてみたくなります。
小娘 バンライフは本当に最高ですよ! 車さえあれば、日本全国どこでも行けますから。
これまでいろんなところに行きましたけど、素敵なところばかり。おいしいものはいっぱいあるし、人も温かい。バンライフの良いところは、挙げるときりないんです。
バンライフをしていたから病気を見つけられた
――バンライフのメリットで言うと、小娘さんはバンライフ中に病気が発覚し、手術を受けたそうですね。その時を振り返って、「バンライフをしていたから病気を見つけられた」とおっしゃっていましたが、その理由を教えていただけますか。
小娘 私、高校生の頃からずっと生理不順だったんです。だから、学生時代から地元の婦人科に通っていて。でも、その病院では子宮頸がんの検査を勧められたりしなかったんですね。
バンライフをするようになってからは、旅先の婦人科を調べて薬を処方してもらっていて、三重県に行ったとき、いつものように薬をもらうために産婦人科に行ったんです。お医者さんから「30歳になる前に、婦人科検診を受けたほうがいい」と言われて検査したら、がんの可能性を指摘されて。

