小学校での容姿いじりをきっかけに約10年の引きこもり生活を送り、コンプレックスを乗り越えるために総額2000万円以上の整形手術を受け続けてきた、ビジュアル系バンド「電脳ヒメカ」のベーシスト・毒牙メノさん(30)。鼻の手術からわずか2日後にドレーンを付けたままステージに立った経験や、整形依存の実態、そして複数の女性からの金銭援助で費用を捻出していた過去まで、驚くべき告白が続く。

毒牙メノさん 写真=榎本麻美/文藝春秋

「常に何かを変えていないと安心できない状態だった」

 整形の費用をどう工面していたのか。メノさんは「21歳あたりから、女性からお金をもらって生活をしていた」と明かす。バンドの給料はゼロで、ファンの女性たちと個人的に会う見返りに金銭を受け取るという関係を、26~27歳ごろまで続けていたという。「当時のメンバーからも『おまえは人間じゃない』と言われたことがあるくらい」と振り返り、「人のことをお金としか見ていなかった」と語る。今は深く反省しているというが、当時は希死念慮との「変な融合」がエネルギーになっていたと説明する。

 整形への執着も並大抵のものではなかった。「顔に関しては、常に何かを変えていないと安心できない状態でした。完全に依存でしたね」と語るメノ。鼻の修正を何度も繰り返して何百万もかけるなど、失敗も経験してきた。2019年には顎先の手術で神経をかすり、6年以上たった今も下唇に軽いしびれが残っているという。

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 それでも転機が訪れた。現在は「SNSでわざとグチャグチャの変顔を作ってネタとして発信したりしている」といい、かつてのクールなキャラとは様変わりだ。「顔じゃないなと思えるようになった」と語るメノは、「自分で自分を認められるようになることのほうが大事だと思えるようになりました」と続ける。

 しかし状況が好転してきた一方で、「また希死念慮が出てきてしまった」とも打ち明ける——。そんな状況をどう乗り越えたのか。その全貌はインタビュー本編で明かされている。

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