小学校での容姿いじりが原因で約10年におよぶ引きこもり生活を送り、容姿のコンプレックスを乗り越えようと総額2000万円以上となる整形手術を受け続けてきた、ビジュアル系バンド「電脳ヒメカ」のベーシスト・毒牙メノさん(30)。
そんな彼に、体毛の濃さを指摘されたことから始まった容姿いじり、引きこもりを続ける中で抱いていた「ちゃんと学校を出ないと社会的に終わる」恐怖感、心機一転を図った転校などについて、話を聞いた。
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見た目いじりがきっかけで不登校に
――小学3年生から18歳までほとんど不登校だったとのことですが、そのきっかけになった出来事はあるのですか。
毒牙メノ(以下、メノ) 見た目いじりがきっかけでした。僕、小学3年生にしては体毛がものすごく濃かったんです。それでプールの時間に、腕を見た同級生から「ゴリラ」と言われて。
あとは出っ歯だったこと、一重で目が細かったこともあって、「キツネ」とも言われるようになって。言う側は何も考えていなかったと思うんですけど、当時の自分にとっては相当きつかったですね。
それまでは体毛も歯も目も気にしていなかったんですけど、言われ出してから、だんだんとコンプレックスになっていって。見た目のことだけでなく、学校に行って人とかかわること自体が嫌になっていきました。
――では、プールの授業があった小3の夏から家に引きこもるように。
メノ 通学路を歩いていて、校門が見えてくると「やっぱり無理だ」と思って引き返してしまって。お腹がひどく痛くなって、トイレから出られないということもありました。精神的なものだったと思います。夜も眠れなくて、小学3年生ぐらいからメンタルクリニックに通い出しましたね。
「自殺したい」と言っていたのでメンタルクリニックへ
――メンタルクリニックは、親が心配して連れて行ってくれたのですか。
メノ そうですね。「自殺したい」とメチャクチャ言っていたので、さすがに行かせるべきだと。ふいに「飛び降りようかな」と頭によぎったり、家の近くに線路があったので、そこをちょっと歩いてしまったりとかしていましたから。振り返るとヤバかったなと思うんですけど、当時は本当にそういう気持ちがありました。
――メノさんはどういった家族構成だったのでしょう。
メノ 1歳になる前に実の父と母が離婚して、祖父母と母と暮らしていました。母はずっと仕事に出ていたので、家にいるのは主におじいちゃんとおばあちゃんでした。母子家庭で、メチャクチャ裕福というわけでもなかったです。

