小学校での容姿いじりが原因で約10年におよぶ引きこもり生活を送り、容姿のコンプレックスを乗り越えようと総額2000万円以上となる整形手術を受け続けてきた、ビジュアル系バンド「電脳ヒメカ」のベーシスト・毒牙メノさん(30)。
そんな彼に、昨年起こった大変な出来事、SNSに寄せられる誹謗中傷、容姿にとらわれなくなった現在の自分などについて、話を聞いた。
◆◆◆
「29年間しょうもないことばかりしてきたな」と思い詰め
――少し前にまた希死念慮が強まり、思い詰めてしまったことがあったそうですね。
毒牙メノ(以下、メノ) さまざまな出来事が重なったんですけど、「人から愛をもらうことでしか自分自身を認めることができない」とあらためて気づかされるタイミングがあって。
恋愛に限らず、「好きって言ってもらえること」「価値を見出してもらえること」で自分の存在を確認してきただけだったなと。「29年間の人生、しょうもないことばかりしてきたな」と思い詰めてしまいました。自分で自分を愛することができなかったというか。
「周りにたくさん支えてもらいました」
――でも思いとどまることができた。
メノ メンバーにはすべてを話していたので、相談しながら助けてもらって。母も広島から来てくれたりして、周りにたくさん支えてもらいましたね。
――希死念慮はまだ残っていますか。
メノ なくなりました。あれから半年以上経ちますけど、人が変わるくらい価値観が変わって。自分で自分のことをちゃんと愛せるようになったというか。本当につい最近のことですけど。

