小学校での容姿いじりが原因で約10年におよぶ引きこもり生活を送り、容姿のコンプレックスを乗り越えようと総額2000万円以上となる整形手術を受け続けてきた、ビジュアル系バンド「電脳ヒメカ」のベーシスト・毒牙メノさん(30)。
そんな彼に、音楽に目覚めてベースを手に取ったきっかけ、高校退学後の大々的なイメージチャンジ、整形にのめり込んでいった背景と歴代の手術について、話を聞いた。
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ビジュアル系バンドとアニソンが好きで始めたベース
――引きこもって将来を悲観する中で「バンドで大スターになれば、ひょっとしたら人生を逆転できるかもしれない」と考えてもいたそうですが、音楽に目覚めたのはいつごろだったのでしょう?
毒牙メノ(以下、メノ) 中3の受験シーズンにベースを買いました。ビジュアル系バンドとアニソンがすごく好きだったので、やってみようかなと思って。親には「高校の勉強もしてないのに何をしているんだ」と怒られながらやっていましたけど、ハマったら一日中何時間でもやり続けるタイプなので。しかも普通の高校生よりも練習時間は圧倒的に多いわけですよ。昼から好きなだけ弾くことができる環境でしたから。
金髪にして“とがった見た目”に
――高校をやめたことで、どこか吹っ切れたところはありましたか。
メノ 高校をやめた瞬間に金髪にして、顔にピアスをメチャクチャ開けました。今より10個くらい多くつけていたかな。16歳、17歳でその見た目だったので、もはや「ブサイク」というよりは「ヤバいやつ」という印象になったんですよね。ブサイクのポジションから、とがったやつのポジションに移動した、みたいな。
――そこで見た目に関しても解放されたと。
メノ そうですね。「人とはちょっと違う、とがっている俺ってかっこいい」みたいな。広島出身なんですけど、地元でピアスをたくさんつけていたり頭を染めていたりする人は少なかったので、むしろ差別化できたというか。性格がオラついたわけではなかったですけど、そこで少し自信がついたんだと思います。
――同じ頃、mixiで他校の軽音部の子たちとつながったそうですね。
メノ 他校の子たちとフォローし合って、会うようになったんです。家にもほぼいなくなって、外でそういう友達と会う生活に変わっていきました。その子たちは見た目のことは特に言わなかったし、音楽という共通の趣味もあって、初めて居場所ができた感じがしましたね。

