小学校での容姿いじりをきっかけに約10年の引きこもりを経験し、コンプレックスを克服しようと総額2000万円以上の整形手術を受け続けてきたビジュアル系バンド「電脳ヒメカ」のベーシスト・毒牙メノさん(30)。昨年、さまざまな出来事が重なったことで希死念慮が強まり、深刻な状況に追い込まれた彼が、半年以上をかけた自問自答の末にたどり着いた境地とは。

毒牙メノさん

「人が変わるくらい価値観が変わった」

 昨年、メノさんは「人から愛をもらうことでしか自分自身を認めることができない」という事実にあらためて直面し、「29年間の人生、しょうもないことばかりしてきたな」と思い詰めた。バンドメンバーに全てを打ち明け、広島から母親が駆けつけるなど、周囲の支えによって危機を乗り越えた。

 その後、1日12時間にも及ぶ自問自答を半年間続けた結果、価値観は大きく変わった。「ファンが増えれば価値を見出してもらえていると感じ、1人でも減ると自分の価値がなくなったと凹んでいた」という以前の状態から脱し、SNSに「整形してこれか」「気持ち悪い」といったコメントが届いても「むしろネタに使えてラッキー」と感じられるほどになったという。

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 整形については、今後も鼻の修正手術を控えているものの、「いい年の取り方をして、受け入れていこうかなと思っています」と語る。2000万円に及ぶ整形の日々を振り返り、「顔のせいで死にたいという気持ちはだいぶなくなった。あの遠回りがあったから今があるんですよね」と話した。

 そして30歳になった今、「顔ではなく、中身で見てもらえるアーティストになりたい」と語るメノさん。かつて自分がそうだったように、見た目のことや不登校で悩む人に何かを伝えられる存在でありたいという思いも明かした。インタビューの全編では、整形やタトゥーへの向き合い方、そして自己愛を取り戻すまでの詳細な経緯が語られている。

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