調理師免許を持ち、シェフとしても活動するセクシー女優・川越にこ。6月に3冊目の写真集『TRITON』(徳間書店)を発表し、好評を博している彼女だが、デビュー当初は「料理人」という肩書きへの疑いの目を向けられることもあったという。じつはそれこそが、川越の戦略の産物だった。

川越にこさん ©細田忠/文藝春秋

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「本当に料理人なのか?」疑惑を狙って仕掛けた“1年間の沈黙”

 川越は、デビューしてからの1年間、料理を一切SNSに出さなかったと明かす。

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「それも戦略で。料理人であることを謳っているのに、料理の話題が何もない。『本当に料理人なのか?』『設定なんじゃないか?』と、みんなが疑問を抱き始めた頃に、ドーンと見せたかった」

 そのタイミングとして選んだのが、デビュー1周年のイベントだ。そこで川越は、200人分の料理を1人ですべて作り上げた。その後は料理教室を開いたり、魚をさばく動画を投稿したりと、積極的に腕前を披露していった。「最初から見せていたら、印象が薄くなってしまうと思ったので」と、川越はその判断の理由を語る。

 

セクシー女優の世界に飛び込んだ“3つの理由”

 この計算された振る舞いは、セクシー女優の世界に飛び込んだ動機とも深く結びついている。川越がこの業界を選んだのには3つの理由があったと言う。「知名度、資金集め、そして人脈」だ。将来自分の店を持つために、知名度を高め、開業資金を蓄え、料理業界の外にも人脈を広げる——そのすべてを視野に入れた上での決断だった。

 関東最大規模の調理師専門学校で実技トップクラスの成績を収め、就職先のウェディング系ホテルでは400人の中から若手として初めてMVPを獲得した実力者でもある川越。しかし交通事故で右手の神経が麻痺し、料理人としてのキャリアが一時は絶たれかけた過去も持つ。

 いじめ、複雑な家庭環境、デートDV——幾多の困難を乗り越えてきた川越にこの半生と、女優デビューから現在に至るまでの詳細は、インタビュー本編で詳しく語られている。

〈つづく〉

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