母から包丁を突きつけられた

林 すごくありました。弟は好きに遊びに行っていいけど、私はダメ。小遣いも、弟はあったけど、私はなかったです。

 一応、私も習い事とかさせてもらってたんですよ。ダンスとか。でも、私が発表会でセンターを取ってないと、もうブチ切れで。基本褒められたこともなく、ずっとダメ出しでした。だんだん私も感情がなくなってきちゃって。友達や先生にも相談できなかったです。それでも小学生の時はまだマシでした。中学校入ったら、もっとエスカレートしちゃって。

──なんと……。

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©志水隆/文藝春秋

林 中学でバレーボール部に入ったんですよ。でも、中学に入ってからは家事も全部私の仕事になったので、両立がつらくて。ご飯も作らなきゃいけないし、洗濯物とかも全部やらなきゃいけない。

 せっかく作っても、母の食べたいものじゃないと皿ごと放り投げられたりもしました。食器も割れるし、ご飯も飛び散るし……。それを片付けなきゃいけないのも私で。

 部活で疲れて、家のことができなくなると、家の中が荒れ始めて、母もだんだん……。家に保護猫と保護犬がいたんですけど、ついに犬や猫の首を絞め始めるようになっちゃったんです。犬にも猫にも、私にも包丁を突きつけるようになって。

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