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警察署で明らかになった「2回の逮捕歴」
シュアムという男の一面を聞き、私は裏をとるため、カトマンズ市内の警察署へと向かった。彼の身分証明書のコピーを見せ、逮捕歴の有無について、照会を求めた。
数日後、警察署に足を運ぶと、照会してくれた警部補は、2回の逮捕歴があるのではないかと書類を見せてくれた。7年前と5年前に傷害事件を起こして逮捕され、7年前には1ヶ月刑務所に入っているという。
シュアムは、10歳の時から、両親のもとを離れ、カトマンズで働き、26歳で殺人事件を犯すまで、様々な人物の証言から多くの事件を起こしていることがわかった。
10歳の時に弟子入りした銀細工職人の所では、3年後に親方の所から20ルピー(32円)の現金を盗んで脱走。その後も働いていた工房から度々、現金や金を盗んだという。とにかく手に負えない男だとの悪評が私の耳に入ってきた。
ネパール取材の中で、私はカトマンズを離れ、両親が暮らしているシュアムの生まれ故郷へと向かうことにした。両親は殺人者となってしまった息子のことをどう思っているのだろうか。
カトマンズから山道を車で1時間半ほど走り、そこから3時間程歩いてシュアムの生まれ故郷マットラ村に着いた。
棚田の中の一軒の家がシュアムが生まれ育ち、今も両親が暮らしている家だった。
私が到着するとともに、両親に話を聞いた。