「中1で煙草もお酒も男も知りました。もう全部セットです」

 そう語るのは、福岡のご当地アイドルグループ「HR」の元メンバーで、現在はポールダンサーとして活動する望月彩華さん(32)だ。福岡県久留米市で過ごした10代前半、彼女は3歳上の暴走族の彼氏とともに過激な“黒歴史”を駆け抜けていた。

 しかし「下着姿の写真を送る」という前代未聞のオーディション挑戦を経て、彼女はアイドルとしての人生を歩み始める。インタビューでは、波乱万丈なデビューまでの経緯を詳しく聞いた。

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望月彩華さん ©釜谷洋史/文藝春秋

“暴走族の彼女”が「悪いことはダサい」と気づくまで

 中学時代、友人の紹介で出会った暴走族の彼氏に影響され、深夜の街を徘徊する不良少年少女の輪へと飛び込んだ望月さん。「悪いことをしている自分、格好良い」というマインドに支配され、バイクの後ろに乗って暴走行為に加わるなど荒れた日々を送っていた。

 しかし、高校進学を機に心境の変化が訪れる。周りの同級生が不良行為を自慢げに話す姿を見て、「えっ、私は全部もう終わったけれどな。すごいダサいな」と感じ、あっさりと不良を卒業したのだという。

 不良をやめて金髪ギャルへと転身した望月さんは、高校でサッカー部員との“普通の恋愛”も経験した。だが、それまでの激しい日々に慣れていたためか「つまらなくて3ヶ月くらいで別れました。刺激が足りなかったのかな」と当時を振り返る。

 その後、別の彼氏が突然姿を消したと思ったら、少年院に入っていたこともあったという。彼女の10代は常に波乱と背中合わせであった。

学生時代の望月さん(写真=本人提供)

下着姿の写真を送って…アイドルオーディションで迷走したワケ

 そんな荒波のような青春を送る一方で、幼少期から加護亜依に憧れ、芸能界への夢を抱き続けていた望月さん。親に内緒で「モーニング娘。」などのオーディションに応募し続けていたが、書類審査で落選を繰り返していた。その理由は、あまりにも突拍子もない応募写真にあった。

「何かしら選ぶ人の目に留まるように送らなきゃと思って、ブラとパンツだけの姿の写真を自撮りして送ってました(笑)。何万通も届く応募書類の中で、審査員に『なんだこいつは』って思ってもらうためには、もう面白い写真を送るしかないと自分なりに考えて。今考えたら書類審査を通らなかった理由ってそれかなと思います」

 ご当地アイドル「HR」のオーディションでも同様の写真で4回落選したが、下着ではない写真を送った途端にあっさりと合格したという。

 不良少女から眉なし金髪のヤンキーキャラアイドルへと変貌した望月さん。「清純派」が売りのグループでいかにして人気メンバーへ上り詰めたのか――。夜遊びをやめず、自身の熱心なファンと付き合ったこともあるという望月さんのアイドル時代の裏話はインタビュー本編で詳しく語られている。

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