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彼は以前はリベラルで、何かを機に保守に転向した、という説もある。確かに安倍政権を痛烈に批判していたことはある。が、私はその説には賛同しない。
彼はインタビューで、「理屈よりも感情を大事にして、世の中でいろんな出来事が起きたときに、論理的に反対する、賛成するではなくて、感情で全部言うようにしてます」と言い放っているのだ。そして、彼はXで「政治的思想はない」ときわめて多数回発言している。つまり、彼に一貫しているのは、徹底した無責任と開き直りなのだ。
思想がないと自覚している上、「落語家だから」という言い訳を基に勉強もしないため、身近な誰かやネット情報に簡単に影響され、それを感情的に増幅してテレビで言っているだけ。そして、どんな発言をしても、「私は落語家なので」「茶化しているだけ」で許されると思っているので、本格的に批判されるとびっくりしてYouTubeで必死の言い訳をする。
本来こんな人の「コメント」など一顧だにしないのが誠実なメディアの姿勢だけど、ワイドショーとネットメディアで構成される最悪のシステムが、芯の何もない彼を巨大な影響力を持つ化け物にしてしまった。
(「週刊文春」2025年12月11日号を加筆・修正)
