2008年5月6日未明、北海道でネパール人の夫が日本人の妻と生後6ヶ月の娘を殺害するという衝撃的な事件が起きた。
被害者・智江さん(29歳)の父親は、娘の家に駆けつけた時の惨状をこう語る。
「娘たちが暮らす家に入ったら、煙がもうもうとしていて、何も見えませんでした」
ガス栓は切られ、2階には火まで放たれていた。そして部屋の奥には、「顔がパンパンに腫れた娘が仰向けで横たわっていた」。父親は「それは自分が知る娘の顔ではありませんでした」と振り返る。
加害者と被害者の出会い
犯人であるネパール人の夫、バハドー・カミ・シュアム容疑者(26歳)と智江さんは、彼女が銀細工を学ぶために訪れたカトマンズの工房で出会った。
2006年の2度目の訪問から交際が始まり、2007年4月にシュアムを日本へ呼び寄せ、北海道で結婚生活をスタート。同年10月には子供も生まれ、カレーレストランと雑貨店もオープンさせた。智江さんが惹かれたのは、シュアムの「純粋で真面目なところ」だったという。
しかし、ネパールでの取材によって、男の素顔は全く異なるものだったことが判明する。「本当はとんでもない奴なんだよ。犯罪歴もあって、しっちゅう喧嘩ばかりして、ひとことで言ってしまえばギャングみたいなものさ」――現地で明かされたシュアムの"本当の経歴"とは何だったのか。
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