15歳で息子を出産した横井桃花さん(インタビュー当時20歳・現在24歳)。中学を卒業したばかりの彼女は、未婚のまま一人で子どもを育てていくことを決めたが、相手からの養育費はなく、金銭的に苦しい生活を送ってきたという。
当時5歳だった息子の幸希くんは、現在9歳になった。妊娠の発覚から出産に至るまでの経緯、そして相手の男性との関係はどのようなものだったのか。4年前のインタビュー内容を交えながら、小学3年生になった幸希くんとのその後の状況もあわせて、まとめていく。
「じゃあ、なんで僕はパパがいないのにいるの?」
横井さんにとって、幸希くんが小学生になったことは大きな変化だった。自分で考えて行動できるようになり、洗濯物を一緒に干したり、ご飯の準備をしたりと、家事を手伝ってくれる場面も増えたという。彼女は「生活の中で助けてもらう場面が増え、とても心強い存在になりました」と語る。その関係性は、もはや単なる「親子」というよりも、姉弟や友達に近い感覚だという。
横井さん自身も24歳となり、10代の頃に比べれば、子育てをしていても「若すぎる」と驚かれることは減った。それでも、学校の保護者の中ではまだ若く、気を遣われていると感じることもある。しかし、そんな彼女の周りには、なぜかいつも子どもたちが集まってくる。「ももちゃーん! かわいい!」と話しかけられ、一緒に遊ぶことも多いという。
息子の幸希くん自身は、若い母親であることをむしろ誇らしく思っているようだ。「ママが若いから、この先も一緒にいられる時間が長いのが嬉しい」と、愛らしい言葉を口にすることもあるという。
一方で、小学校に上がり、社会性が芽生える中で、幸希くんは「お父さん」という存在について疑問を持つようになった。友達から「結婚しないと子どもはできないんだよ!」と言われ、「じゃあ、なんで僕はパパがいないのにいるの? ママは結婚してないのに、どうして?」と横井さんに問いかけたことがあった。
その時、彼女は子どもだからとごまかすのではなく、一人の人間として向き合った。「結婚しないと子どもができない、というわけではないよ」。そう切り出し、誰かと家族になること、人を愛することについて、時間をかけて学んでいくことの大切さを伝えたという。「すぐに答えが出るものではないから、大人になるまで時間をかけて学んで、考えていこうね」。その言葉は、彼女自身が息子を育てながら学んできた実感から生まれたものだった。
10代半ばから育児に追われ、同級生が送るような「普通の青春」はなかった。しかし、横井さんは今、「もっと普通の青春を送りたかった」と思うことはほとんどないと断言する。「私は私の人生を早くから歩き始めた」という感覚に近いのだという。その経験があったからこそ、今の自分の価値観ができたと彼女は考えている。早くに母になったことで得た強さと深い洞察力をもって、彼女はこれからも息子と共に成長していくのだろう。
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