日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号からダイジェストで紹介します。
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五摂家の盛者必衰
名古屋財界における「五摂家」の凋落ぶりが著しい。五摂家とはかねて地元で別格視されてきた有力企業を指し、中部経済連合会(中経連)や名古屋商工会議所(名商)といった主要団体のトップを務めてきた。中部電力、名古屋鉄道、東邦ガス、旧東海銀行(現三菱UFJ銀行)、旧松坂屋(現J.フロントリテイリング)がそれらだ。が、ここにきての不祥事や経営方針の迷走で、財界活動どころではなくなってきている。
象徴的なのが盟主的存在である中部電力の体たらくだ。勝野氏は昨年6月から中経連の会長を務めているが、一連の不祥事で続投が許されるはずもなく、近く辞任の意向だ。後任はNGK(旧日本ガイシ)の大島卓会長が有力とされる。
他方、名古屋鉄道(名鉄、髙﨑裕樹社長)も迷走中だ。
同社は9年前、名古屋の玄関口である名古屋駅地区での大規模再開発計画を公表。鉄道駅やバスターミナル、名鉄百貨店の本店ビルなどを一体的に再開発するもので、南北400メートルにわたり30階建ての巨大建築物が出現するはずだった。が、百貨店の閉店が近づく昨年暮れになり、資材費高騰などを理由に応札予定のゼネコンが辞退。一から計画を練り直さざるを得なくなったのである。
名鉄は過去、名商の会頭を何人も送り出してきた。ひと頃は旧東海銀行とのタスキ掛け人事が定着していたほど。直近でも山本亜土元会長が22年10月までの6年間、その座にあったが、現在の会頭は大同特殊鋼相談役に譲っている。
※この続きでは、トヨタ自動車が“外様”と言われる名古屋事情について解説しています。約6000字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』と『文藝春秋』2026年11月号に掲載されています(丸の内コンフィデンシャル)。
■連載「丸の内コンフィデンシャル」
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10月号 ニデックに更なる危機、楽天の独ドローン支援、外食ドンたちの黄昏、第二地銀協の存在意義
11月号 中部電「社風の澱」、五摂家の盛者必衰、電通介するコンビニ闘争、光通信TOBの行方 今回

