美容医療は、二重手術や豊胸、脂肪吸引などメスなどを使った「美容外科」と、レーザー治療、シミ取りなど、肌質を改善する「美容皮膚科」に大別される。

 以下の表は、国内大手の美容医療口コミ・予約アプリ「トリビュー」内の人気施術ランキング(25年、女性のみ回答)だ。美容外科では第1位が二重埋没、第2位が糸リフト、第3位が顔の脂肪吸引。クマ治療や二の腕の脂肪吸引も人気が高い。

 

「比較的トラブルが起こりにくく安定して効果を得られる施術が上位に並んでいます。二重埋没は、メスを使用せずに医療用の細い糸でまぶたの内側を留め、二重を作る施術。糸リフトは、ほうれい線やフェイスラインなどのシワやたるみを改善するため、医療用の溶ける糸を皮膚の下に挿入し、たるんだ皮下組織や脂肪を物理的に引き上げて固定する施術です」(同前)

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 ただ、比較的安全な施術でもリスクはつきもの。

「二重埋没や糸リフトでは、糸の部分から感染して腫れ等により糸の除去を要するなどリスクがあります。クマ取りや顔の脂肪吸引でも血腫(けっしゅ)などにより、失明や窒息など甚大な合併症を生じるリスクもある。きちんとしたクリニック施術者の下での治療ではまず起こりえないですが、不適切な治療によって深刻な後遺症を抱えた患者さんもいます」(同前)

 続いて美容皮膚科のトレンドをみてみよう。前出のトリビューのランキングでは、1位がエラ・小顔ボトックス、2位が肩ボトックス、3位が光治療となっている。

 ボトックス施術は注射器などを使用して体内に注入する。自然界の土壌などに存在するボツリヌス菌から抽出されるタンパク質を含み、筋肉を一時的に緩め収縮できないようにする働きをもつ。シワやたるみの改善など、アンチエイジング効果が高い施術とされる。東京・ひまわり医院(内科・皮膚科)の伊藤大介院長が解説する。

「ボトックスは、メスを入れずにしわを改善して小顔になれるため、非常に人気の高い施術です。小顔やあごのボトックスだと、5〜10分程度の短時間の施術で、それぞれエラの張りや、あごのいわゆる『梅干しジワ』を改善し、下顎部の輪郭を美しく整えることができます」

 朝日医師が続ける。

「メリットは時間が経てば元の状態に戻ること。ボトックス注射であれば、基本的には半年弱置けば元に戻ります。もし思ったような結果にならなかったとしても、時間を置けば解決しますし、良い結果が出れば続けていけば良いと思います。美容医療の中でも、初心者には非常に向いている治療といえます」

「衛生管理や薬剤管理の観点から問題外」

『ダウンタイム』では、冒頭のような“ボトックス打ち放題パーティー”を開催していたが……。

「シャンパングラスから薬液を吸い上げて注射するような行為は、衛生管理や薬剤管理の観点から問題外です。また豊胸手術の後に打つのも、一般的には避けるべきです。術後は創部が安定せず、出血や感染リスクも高く、慎重に経過を見ることが大切だからです。24年にアメリカで、医療機関以外の場で、偽造品の疑いのあるボツリヌス毒素注射を受けた女性7人が体調不良を訴え、うち4人が入院しました」(伊藤医師)

 さらに――。比較的安全とされるボトックスでも、使い方によってはリスクが高まるという。

《この続きでは、ボトックスやフィラー(注入剤)、PRP注射の落とし穴、推奨できないヒアルロン酸の注入、医師やクリニックを選ぶ際の注意点について取り上げている。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および10月8日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる》

この記事の詳細は「週刊文春電子版」でお読みいただけます
【やってはいけない美容医療】ボトックス、ヒアルロン酸のリスク

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