1965年1月、オーストラリア・シドニー郊外のワンダ・ビーチで、15歳の少女2人が砂丘に半ば埋められた状態で発見された。マリアンヌ・シュミットとクリスティン・シャロック——幼馴染みの親友2人に何が起きたのか。60年以上が経過した今も、犯人は特定されていない。
2人が姿を消す直前、不可解な行動を取っていたことが事件の謎を深める。13時ごろ、マリアンヌは弟妹に「バッグを取りに戻るから」と告げて砂丘の奥へ歩き始めた。しかし弟が「バッグは岩場にある」と指摘しても、2人はただ笑うだけだったという。なぜ彼女たちがその方向へ向かったのか、今もわかっていない。
血まみれの服を抱えた男
翌朝、砂丘を散歩していた17歳の少年が砂に埋もれたマネキンのようなものを発見する。砂を払うと人間の遺体だった。クリスティンの頭蓋骨は鈍器で粉砕され14ヶ所の刺創が、マリアンヌの喉は深く切り裂かれ6ヶ所の刺し傷が確認された。さらに2人の遺体からは精液が検出され、暴行目的の犯行であることは明らかだった。
目撃証言も複数得られた。地元の消防士は2人が急ぎ足で歩く姿を目撃し、「1人が頻繁に後ろを振り返り、誰かに追われているようだった」と証言。マリアンヌの7歳の弟は、手製の水中銃や釣りナイフを持った若い男がクリスティンの後をつけるように砂丘へ入っていくのを見ていた。
さらに事件の数日後、地元のクリーニング店に血まみれの服を持ち込んだ若い男がいたことが発覚する。
(つづく)
