2000年6月27日、米マサチューセッツ州のコミンズ池で、ライフガードのアルバイトを始めたばかりの16歳少女モリー・ビッシュが突如姿を消した。監視所の椅子は空席のまま。砂浜には脱ぎ捨てられたサンダルと、開けられたままの救急キットだけが残されていた。

写真はイメージ ©getty

 母親マギは前日、池の駐車場で不審な白いセダンに座る男を目撃していた。髭を生やし、タバコをくゆらせる45〜55歳の白人男性。娘に「ただの釣り人よ」と笑い飛ばされながらも、20分間その場で待機し、車が立ち去るのを見届けた母親の不安は、翌日現実のものとなった。

森で発見されたのは…

 2002年秋、失踪現場から約8キロ離れた森で、モリーが失踪当日に着ていた青い水着が発見される。さらに翌2003年6月、州警察の捜索により同じ森で彼女の遺骨が見つかった。

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 頭蓋骨を含む27の骨片は約14万平方メートルにわたって点在しており、検死官は他殺と断定した。

 その後も捜査は難航を極めた。地元の性犯罪者45人を洗い出し、白い車を所有し似顔絵とも酷似していたロドニー・スタンジャーが有力容疑者として浮上したが、決定的証拠は得られないまま彼は2014年に獄中で死亡。別の重要参考人フランシス・サムナーも2016年に死亡しており、息子のDNA検査も現場の証拠とは一致しなかった。

 彼女を殺した犯人はどこへ消えたのかーー。

(つづく)

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