半導体大手キオクシアホールディングスの株価が急落している。10月5日に付けた株式分割後の高値1万9750円から、15日には一時1万2675円まで下落した。
「ピーク時の今年6月にはトヨタ自動車を超える時価総額60兆円に達しましたが、現在は約3分の1の22兆円程度。実に40兆円近くが吹き飛んだ計算となります」(市場関係者)
株価急落の背景には、業界全体に広がった売りがある。米国市場では10月14日、半導体株が大幅に下落。AI関連の設備投資への先行き懸念が、利益確定売りに繋がったと見られる。
「キオクシアは世界最大のNAND型フラッシュメモリー専業プレイヤーで、直近まで業績拡大を続けてきた。今年4〜6月期の純利益は前年同期比46倍の8422億円に急伸。ネットキャッシュ(現預金から借入金を差し引いた手元資金)がプラスで、銀行から調達した4000億円超のシニアローンを全額返済しました」(同前)
中でも業績に貢献したのは、AIデータセンター向けの販売拡大だ。
「需要が供給を上回る状態が続いており、販売単価は前四半期比で7割上昇したほか、出荷量も伸びました。太田裕雄社長は『26年分のNANDは売り切れだ』と豪語。同社は来年も需給が逼迫する状況が続くと予想します」(半導体関係者)
だが、リスクの芽は残っている。
《この続きでは、キオクシアが直面する経営上のリスク、中国企業の脅威、10月30日の決算発表での注目ポイントなどを、半導体関係者の証言とともに報じている。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および10月22日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる》

