「自分が悪いんだ」と思い込まされ、母の顔色をうかがい生きてきた林未珠さん(28)。4歳から虐待を受け、包丁を突きつけられたこともあるグラビアアイドルで女優の彼女は、20歳で家出。
母から逃れられたと安堵したのも束の間、待っていたのは19歳年上の恋人による精神的な支配だった。5年にわたる交際の末、別れを切り出した彼女に告げられた衝撃の言葉とはーー。
「友達とご飯食べるかも」と言ったら…
出会いはアルバイト先の飲食店。19歳年上の男性から「一目惚れした」と名刺を渡され、すぐに食事へ。その場で「一緒に住もう」と誘われた。家を出たかった林さんは応じ、出会って1カ月足らずで同棲が始まった。
背景には「誰かに愛されたい」という強い思いがあった。母に愛されなかった分、助けてくれそうな彼に希望を見てしまったのだ。同棲後すぐ「芸能活動をやめてほしい」と言われたが、当時、母からSNSで誹謗中傷を受けており精神的に不安定だったため、受け入れた。
同棲から数カ月、母との関係が落ち着くと、優しかった彼は豹変した。彼の出張中に「友達とご飯食べるかも」と伝えると「ダメだ」と反対された。林さんが食事に行くと、帰宅した彼は激怒した。
その場で「LINEの連絡先を全部消せ」と命じられた。相手が女友達でも許されず、唯一の親友だけを「今度会わせるから」と頼み込んで残すことができた。
「ここにも居場所がなくなったらどうしよう」と林さんは不安に駆られた。長年母に干渉され、自立する自信がなかった。母の元から彼の元へ直接移ったため、気持ちを切り替えられず、彼の言うことを受け入れるしかなかった。
交際5年で別れを切り出すと、彼は林さんの心理状態を理解した上で支配していたと明かした。母との問題で精神的に疲弊し、帰る場所もない彼女は都合がよかったのだ。「洗脳しやすかったよ」と彼は言ったという。
支配は続き、転職の際には「他の男と話す仕事なんて意味がわからない」と反対され、頭を下げて許しを請うた。休日のランチは15時までの門限、夜の飲み会は禁止。職場の歓迎会も止められ、本人不在で行われた。結婚を尋ねると激怒され、のちに彼がバツイチだったことも発覚した。
(「別れ編」につづく)
