武部新農水相(56)の政党支部が関連団体に支出した交付金を巡り、総額約85万円の不記載があることが「週刊文春」の取材で分かった。政治資金規正法違反の虚偽記載に当たる疑いがある。
3つ目の疑惑 政党支部の交付金を巡る問題
武部農水相は、「週刊文春」が報じた2024年衆院選の違法寄付疑惑を巡り、政治資金収支報告書を訂正して陳謝した。ほかにも、同年の選挙でフリーカメラマンに86万円分の報酬を支払った運動員買収疑惑を巡っても選挙運動費用収支報告書を修正するなど、就任早々、釈明に追われている。
そんな武部氏に持ち上がった3つ目の疑惑が、政党支部の交付金を巡る問題だ。
武部氏が代表を務める政治団体「自民党北海道第十二選挙区支部」は2022年から2024年にかけて、選挙区内にある「自民党○○支部」という名称の地域支部に対して複数回の交付金を支出してきた。
例えば、雄武町にある「自民党雄武支部」の政治資金収支報告書を見ると、第十二支部からの交付金収入として、2023年2月14日に30万円、同年10月6日に8万円の計38万円が記載されている。
ところが、交付金の出し手である第十二支部の収支報告書を見ると、10月の8万円については記載されているものの、2月の30万円の支出は記載がないのだ。
こうした不記載は雄武町支部への支出だけではない。津別町にある「自民党津別支部」の収支報告書によれば、2022年5月26日付で第十二支部から26万円の交付金を受け取っている。
ところが、第十二支部の収支報告書では、確かに同日付で津別支部に交付金を支出しているが、その額は24万円。2万円の齟齬があるのだ。
さらに、毎年のように食い違いが生じているのが、北見市にある「自民党留辺蘂(るべしべ)支部」だ。第十二支部は同支部に対して、2022年に25万円、2023年と2024年は24万円ずつ、合計73万円の交付金を支出している。
ところが同支部の収支報告書には2022年は第十二支部からの交付金は記されておらず、23年と24年の2年間でも19万5600円の記載にとどまっている。つまり、約53万円の齟齬が生じているのだ。


