作家の村上龍さんが10月17日に逝去していたことが分かった。享年74。今年3月に『カンブリア宮殿』(テレ東系)を引退してから、約7カ月後のことだった。
村上さんは1952年、長崎県佐世保市生まれ。武蔵野美術大学在学時の1976年、その日々を元に『限りなく透明に近いブルー』(講談社)を書き上げ、芥川賞を受賞。以降、1980年に『コインロッカー・ベイビーズ』(講談社)、1987年に『愛と幻想のファシズム』(講談社)を発表するなど、社会問題に鋭く切り込む作品を次々と上梓した。
村上さんといえば、20年間にわたって『カンブリア宮殿』のMCを務めてきたことでも知られる。その間、一度も休まず収録に臨んだという。
今回、番組でチーフ・プロデューサーを務めた鈴木亨知氏が、村上さんの知られざる素顔を明かした。
「質問案にも丹念に赤字を入れて…」
鈴木氏が語る。
「スタッフが集めたゲストの資料だけでは満足せず、自ら関連する書籍や記事を読み込んで、独自の視点を提示。番組側が準備する質問案にも丹念に赤字を入れて、毎回、8割近く書き直されていました。一回ごとの放送にかける熱意と、『自分の言葉で伝えるんだ』という、作家としての矜持を常に感じました」
番組の恒例となっていたのが、村上さんの「編集後記」だ。最後の収録で、村上さんが直筆で記した言葉とは? そして、最後の収録後にポツリと漏らした本音とは?
10月28日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および29日(木)発売の「週刊文春」では、最後の収録現場で村上さんが記した言葉と漏らした本音、共にMCを務めた小池栄子との秘話、鈴木氏が語る村上さんの原点のほか、島田雅彦氏と山田詠美氏が明かす村上さんとのやりとり、最も評価する作品などを詳しく報じている。



