神奈川県警の複数の警察署で、運転免許の更新時に回収した古い免許証が警備公安部門に引き渡され、監視対象者の個人情報を確認するために使われていたことが明らかになった。

リュックサックから期限切れの大量の免許証が

 10月22日、個人情報保護法の規定に違反する可能性が高いとして、警察庁の楠芳伸長官は会見で「決してあってはならないことで、大変重く受け止めている」と謝罪。全国の警察を対象に、同様の事案がないかどうか調査に乗り出した。

相次ぐ不祥事に悩まされる楠長官

「発覚のきっかけは、今年8月に保土ケ谷署警備課の20代の男性巡査長が同僚と酒を飲んだ後、駅にリュックサックを忘れたこと。駅員が中を確認すると、期限切れの大量の免許証が出てきたため、不審に思い通報したのです」(社会部記者)

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 県警が関係者に事情を聴くなどして調査すると、免許証は男性巡査長が以前勤務していた港北署で交通課員から受け取ったものだったことが判明した。同署では免許更新時に回収した廃棄すべき古い免許証を、公安事案を担当する警備課に全て渡していたという。

「単に1つの署だけの問題ではありません。少なくとも約30年前から同様のことが県内の署で行われていたことが明らかになった。現段階では少なくとも5署ですが、過去には県内のほぼ全署で行われていたとみられ、右翼や過激派などの顔写真を収集する目的だったようです」(前出・記者)