「馴れ合いのような感じで長年行われてきた」

 警察の警備公安部門といえば、エリートが集まる警察庁警備局を頂点として全国に拠点があり、情報網が張り巡らされている。問題になった運用については、あくまで署が慣例的に行っていたもので、警察庁は把握していなかったというが、実態解明は急務だ。

 本当に必要性があれば、警察は免許証のデータを閲覧して顔写真を確認することは可能である。ただし、その場合は対象の人物が事件を起こす可能性があるなど、「相当の理由」がないと認められない。公安担当が長い捜査員は、現場の杜撰な実態をこう明かす。

「実際に免許証のデータにアクセスするとなると、一つ一つ書類を作成して上司の決裁を得る必要があり、正直手間がかかって面倒です。同じ署の交通課員から期限切れの免許証をもらうことは、馴れ合いのような感じで長年行われてきたことなのです」

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 つまり本来必要な手続きや十分な精査を行わないまま、安易にプライバシーに関する情報を内部で融通し合っていたことになる。

「そもそも、酒に酔って大量の免許証が入ったリュックを置き忘れるということ自体が、あまりにお粗末すぎる」(警察幹部)という声も上がる。企業などで個人情報流出が大きな問題となる中、思わぬ形で警察組織の意識の低さが露呈する結果となってしまった。

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