27歳でヌード、未婚の母に
加賀がオファーを受けた同作は大ヒットを収めた。本格的に女優として再始動し、新たなオファーも殺到する。1965年には映画『美しさと哀しみと』に出演し、原作者である川端康成との交流を深めていく。日本を代表する文豪と年齢差を超えた友人のような関係となり、大女優としての片鱗を見せつけた。
この他にもさまざまな作品に出演し、加賀は美しいビジュアルから“和製ブリジット・バルドー”と呼ばれ人気を獲得していく。
27歳になった1971年には、初のヌード写真集『私生活』を発売し、またも世間を騒がせる。カメラマンは公私に渡って仲の良い立木義浩が務め、2年かけて東京、軽井沢、パリなどで撮影。人気若手女優だった加賀がヌードを披露したことで、大きな話題を集めた。
同じく27歳のときに未婚のまま出産することを決意。現在より一人親が珍しかった時代の中で、相手の名前を公表せず、未婚の母になることを公表した。生まれた娘は、わずか7時間で短い命を終えてしまうという悲劇もあり、当時のマスコミが大きく報じることになる。
悲劇から立ち直った加賀は、30代に突入すると、新たな女優としての魅力を見せるようになる。1981年公開の『泥の河』では、川辺に繋がれた小舟に住み着き、子どもを養うために娼婦として生きる母親を好演。演技力の高さが認められ、「キネマ旬報ベスト・テン」助演女優賞を獲得している。
さらに、同年公開の映画『ラブレター』では、濡れ場にも挑戦した。にっかつロマンポルノとして制作された同作で、加賀は正常位で男に抱かれるシーンを演じている。肌の露出も少なくおとなしい濡れ場ではあるが、大人の女優へと成熟していることを印象づけた。
映画やドラマで活躍する一方、1989年には音楽番組『夜のヒットスタジオSUPER』(フジテレビ系)で司会を担当するなど、タレント業も活発になる。
『どちら様も!!笑ってヨロシク』(日本テレビ系)や『クイズ赤恥青恥』(テレビ東京)などのバラエティ番組をはじめ、麻雀が強い芸能人として『THEわれめDEポン』(フジテレビ系)に出演するなど、マルチに活躍していった。
女優としては、1990年代後半からドラマへの出演が増え、幅広い世代から人気を得るようになる。2005年放送の『花より男子』(TBS系)では、松本潤が演じた道明寺司の母・楓役を演じ若い世代からも人気を集めた。
