市役所ならボランティアを募集する方法を教えてくれるのではないかと思ったからです。色々な部署を回され、ようやく柏市社会福祉協議会のボランティアセンターにたどり着きました。

 センターに登録すれば、ボランティアを集められるといいます。そこで登録してくれるように頼みましたが、個人では登録が難しいと断られてしまいました。

 調べてみたところ、どうやらNPOとしてなら登録できるようです。NPOは、民間の非営利活動組織のことで、誰でも自由に立ち上げることができます。僕は再び電話をかけ、「NPOヘリオスの佐藤です」と名乗りました。

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 ヘリオスというのは、ギリシャ神話に登場する太陽を司る神様の名前です。暗闇にいる人々を照らすように――そんな意味を込めて僕自身が命名しました。

写真はイメージ ©AFLO

 登録を済ませた後、布施弁天で落ち葉拾いをし、みんなでマシュマロを焼いて食べるという企画を立ち上げました。ご住職に相談すると、快く「いいですよ」と承諾してくださいました。

まさかの再会

 打ち合わせのため、再びボランティアセンターを訪れたときのことです。

 そこには、女性職員のほかに、男性のリーダー職員が座っていました。そして、その顔を見た瞬間、僕は驚きました。

 昔、僕がめちゃくちゃな生活を送っていたころ、別の部署でさんざん面倒をかけた人だったのです。

 その職員さんは最初、僕をどこか疑うような目で見ていました。

 でも、僕が更生のきっかけや今の活動について話をしていくと、その職員さんが突然、ぼろぼろと涙をこぼし始めたのです。

「本当に……よかった」

 その言葉を聞いたとき、僕の胸にも熱いものが込み上げてきました。

 赤の他人が、自分が更生する姿を見て涙を流して喜んでくれる。そんな経験は初めてでした。

 僕はその涙を、一生忘れないと心に誓いました。

次の記事に続く 「僕の顔が、子どもたちを怖がらせてしまうのでは」焼身自殺で障害が残るほどの大火傷を追った元ヤクザ→「子ども食堂」を始めたら“子どもの意外な反応”にビックリ!